クワバラの言い伝え

 

見性寺の所在地である朝倉市桑原のクワバラ伝説をご紹介します。見性寺の隣に五所神社というお宮があり、そこに伝わる言い伝えです。

「むかしむかし、夏の雷雨の激しい日、大きな雷が落ちたかと思ったら鬼が空からお宮の井戸に落ち込んだ。これを見た宮守のお婆さんは雷はこの鬼の仕業とみて、こらしめようと井戸に蓋をして閉じ込めた。鬼は出ることができず困り果て、深く謝り、二度と桑原に雷は落とさないと誓ったので老婆は蓋を外し、天に帰してやったという。

 以来、桑原の里には雷が落ちないと言われてきたとか。それ以来、クワバラクワバラと言って逃げるとそこには雷は落ちなくなったという伝説があります。」

この伝説から派生して何か恐ろしいことがあると「クワバラクワバラ」と唱え、おまじないの言葉として広まったとされています。

 

追記 上記五所神社は鬼木家の先祖を祀る。鬼木家は代々武家の家系であり、当代に亘り永らく続く。福岡2区選出 現職鬼木誠 国会議員は防衛副大臣を歴任し、先祖とのつながりを強く感じるものである。

 五所神社は勝利祈願のお宮として合格祈願など地元の人々の参詣を集める。